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「それからの4年間…たっちゃんは毎日欠かさず歌の練習してたんじゃないかな…。
どんな練習してたかまでは分からないけど、この前のたっちゃんの歌声聞けば、どんだけ練習してたか分かるよな?」
優太は真剣な顔をして、雅章を見る。
「……。
アイツ…歌がうまいとかは置いといて、何であんなに声がデカくて張りがあるんだ?マジスゴかった」
複雑な表情で優太に問う。
「声の張りは幼稚園から小学六年までの7年間、水泳通ってたからかな。
声のでかさは…剣道で鍛えたか…それとも親の遺伝とか…かな。
たっちゃんの母ちゃんも声デカいからさ」
「…へぇ…そっか。
アイツも…かなり努力してたんだな…」
「あぁ。」
「まぁ…アイツは俺に無い何かを持ってる…でもな…
俺は負けを認めた訳じゃ無ェからな!」
そう言うと雅章は走り去って行った。
「はぁ…ったく素直じゃないね~」
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