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次に生まれたのは、銀の髪を持つ女神だった。右の手の甲に深い藍の石がはまっていたことにより、藍の名を冠することになった。
その次には、尊い紫の石が胸の中心にはまっていた女神が生まれた。その子には、紫の名を授けた。
灰色の島はやがて神々の楽園となった。
神々は、自分達の姿を真似た泥人間を作り遊んでいた。それには命が与えられて、人間の始祖となったと言う。
しばらくの後、女神はまた子を生んだ。今度の子は、何の色も持っておらず、でも全ての色を持っていた。
黒の女神は行った。
「この子は混沌の申し子。邪なものを招くでしょう。混沌に返すべきです」
男神は頷かなかった。
「この子は私たちに一番近くて、遠い色を持っている。この子にはこの子の生きる使命があり、生きる意味がある。そして、私たちの子なのだよ」
黒の女神は悲しそうに目を伏せた。
「それがこの世界を壊すものであっても?」
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