短編小説・ポチ

青春

ポチは野良犬との間に子供を作った。

母犬はある日近所の人に保健所を呼ばれ連れて行かれたが、子供だけは俺ん家に残った。

ポチと一緒に世話していたのだが、エサをあげるとポチは子供が食べ終わるまで待ち、子供が食べ終わったのを見てから自分のを食べていた。

寝る時も、自分のお腹に子犬を抱き抱えて寝ていた。

メス犬か！とツッコミたくなるほど優しくてイケメンだった。