~血~

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「…………んっ…」   暫くしてからグリィは意識を取り戻した   「…僕は……一体どうしたんだろ……」   目が覚めて間もない為若干目も覚めていないし何より脳がまだはっきり回転していない そんな時に手が濡れているのに気付いた   「手………濡れてる…?水……?」   グリィは手に何が付いているか確認する為に携帯を取り出し携帯機能のライトを使って手を映し出した   「!!?」   自分の手を見た瞬間に一気に目が覚めた   「なっ………何これ……ちっ……血…!?」   自分の手に大量の血が付いている そんな状態にパニックを起こした   「なっ…なんで!?なんで手に血が…!?」   自分の体には全く痛みがない…だから自分以外の人間の血…それだけは判った しかし、そうなるとある疑問が現れる   「これ………誰の血……?」   グリィは携帯のライトで辺りを照らし出した すると自分のすぐ近くに血の付いたナイフが落ちていた   「こ………このナイフ……」   落ちているナイフを拾いあげよく見る   「これ……ニールがくれたナイフに似てる……」   というかニールがくれたナイフだという事に気付いたグリィは更に辺りをライトで照らす すると……… 「!!!!」   あまりの光景に逆に叫べなかった… 一人の女の人が血の海に横たわっているその光景… 誰が見てももう生きていないと判る   「あ………あ……」   あまりの恐怖で言葉が出ない その時……   「(いい光景でしょ?)」   また何処からか声がした……
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