~血~

3/4
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「だっ…誰!!?」   恐怖でビクビクしながら周りを見渡すグリィ しかし、薄暗くて人が居るか確認出来ない   「(何処見てるの~?ってか、僕は周りをいくら探しても見付けられないし~…♪)」   「ど…どういう事……?と言うか…何で僕の手に…血……血が……」   何が何か判らない 目の前に女の人の死体 友人から貰ったナイフに付いている血 そして、自分の両手に付いている大量の血 自分は何をしていた? 自分は……自分でも気付かないうちに……   …オンナノヒトヲ……   …コロシタ……?   「(君は誰も殺してないよー?)」   考え込んでいる時に正体の見えない声がグリィの考えを否定した   「ほ………本当……?」   声を絞り出すように聞き   「でも………何で僕の手に血が……。ナイフにも…」   考えがまとまらない   「(ね~、君さぁ、そろそろ気付いてよ?)」   「な………何を……?」   恐怖と不安で上の空になり生返事になる   「(この声……聞き覚えない?)」   その一言で我に還った   「そ………そういえば…この声……」       ボクノ………     ………コエ…?
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!