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「だっ…誰!!?」
恐怖でビクビクしながら周りを見渡すグリィ
しかし、薄暗くて人が居るか確認出来ない
「(何処見てるの~?ってか、僕は周りをいくら探しても見付けられないし~…♪)」
「ど…どういう事……?と言うか…何で僕の手に…血……血が……」
何が何か判らない
目の前に女の人の死体
友人から貰ったナイフに付いている血
そして、自分の両手に付いている大量の血
自分は何をしていた?
自分は……自分でも気付かないうちに……
…オンナノヒトヲ……
…コロシタ……?
「(君は誰も殺してないよー?)」
考え込んでいる時に正体の見えない声がグリィの考えを否定した
「ほ………本当……?」
声を絞り出すように聞き
「でも………何で僕の手に血が……。ナイフにも…」
考えがまとまらない
「(ね~、君さぁ、そろそろ気付いてよ?)」
「な………何を……?」
恐怖と不安で上の空になり生返事になる
「(この声……聞き覚えない?)」
その一言で我に還った
「そ………そういえば…この声……」
ボクノ………
………コエ…?
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