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「な…何で僕の声がするの……?そら耳……?」
「(そら耳じゃないよ~?僕は君の中にいるもう1つの人格♪つまり君は二重人格者だという事になるね♪)」
「二重………人格者……」
頭の中の整理が出来ない
自分が二重人格者?
でも、今までこんな…他の人格なんて無かった…
どうしていきなり…?
そんな事をグリィは考えていた
「(僕は君がナイフを持たされた時から僕のこの人格が出来始めたんだよ♪それでさっき女と出会った瞬間に…目覚めた♪)」
そんなグリィの考えを知ってか知らずか、副人格が疑問に答える
「あの時から………」
手の震えが止まらない
女の人を殺したのは副人格…
でも、周りの人間はこの事を信じるか…
二重人格なんて演技だと思われるんじゃないか…
「(ねぇ、そんな事より早く逃げない?人来るよ?)」
「えっ………?」
1つの足音が聞こえる
「(早く逃げないと君……捕まるよ?)」
「…………!」
人間は捕まると言う言葉に反応してすかさず逃げてしまうのだろうか…
その言葉でグリィは走り出した
体の震えを一生懸命耐えながら…
グリィは、暗闇へと入って行った……
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