うごめく悪意

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勝の怪我も直り、勝の退院が近くなった頃。 勝の所にある人物が尋ねて来た   「勝君、今日は、君にお客さんが来たよ」   と勝の担当医が言いながらドアを開けて入ってきた   「誰ですか?って医者なんですから一応、ノックとかしてくださいよ。」     「あぁごめん。 君を助けてくれた自衛隊の人だよ」   そう言い終えると、勝の入院部屋に厳つ……もとい、たくましいおじ……もとい、たくましいお兄さんが入って来た     「やぁ、勝君、調子はどうだい?」     「ぼ……ぼちぼちです」 (心:筋肉すげぇ~)     「おっと、名前を名乗ってなかったね。私の名前は戌神 恭一郎だよ。よろしく」 握手を求め、手を差し出す     「谷口 勝です……。」 (心:握手して俺の手、骨折しねぇかな?、入院延期はやだな~)     「ハハハハ、大丈夫、握手ぐらい手加減できるさ」  そういうと勝の手と握手する   ゴキッ、ボキッ     「止めてくれ~骨折れる!」
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