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畳に囲まれた墓石
僕が中学生の頃。
ある地区に友達がいて結構仲が良かったのでよく遊びに行ってた。
そこは田んぼと住宅がポツポツとあり、坂道が多く田んぼと家が段々畑みたいな感じで、まぁどこにでもあるような田舎だ。
坂をどんどん登って行くと公園がありすぐ横には結構でっかい橋があった。
深夜徘徊が面白い年頃の僕らはよく週末に自転車で坂登ってその公園で駄弁ってた。怖い話や女の話、花火とかもやったような…。
まぁそんな感じでよく遊んでた。
ある日いつものようにソイツの家に遊びに行き、ギター弾いたり駄弁ったりでいつの間にか夜になってて僕が「公園いかね?」って切り出したらソイツが「いいねぇ」ってな感じで深夜徘徊に繰り出した。
そして自転車で行って途中坂道のとこで何か見てしまった。
坂の途中に江戸時代くらいに出来たっていう水路があるんだけど、入り口に鉄格子があって入れないように南京錠もかかってる。一見防空壕みたいな感じ。
そこの水路の中に人がいた?。よくあるドラマとか映画みたいに、牢屋の中から鉄格子に手を掛けてこっちを見てる。
目を疑ったし、どうやって入ったんだろう?って思いながら寒気がしたんでやり過ごした。公園に到着して
普通に喋ってたら友達がいきなり「てか…怖い話していい?」って言い出して僕は今さっきの変なやつの事を思いだし何か身震いしたけど自分のオカルト好きな好奇心に負けて、興味深々に「いいよ!」って言葉を返した。
「今さっきの事なんだけど…俺みちゃったんだよ。」
「幽霊?」
「そう。多分。坂登る時に田んぼとこに鼻から上だけ出してこっち見てた」
「この時間に(11時)田んぼにいるだけでおかしいのに鼻から上だけよ?確定やろ‼」
「実は俺もみたw」
「…まじで!?」
「水路のとこで田んぼやないけど何かいた」
「やべぇなぁ…とりあえず家に帰還だ‼」
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