第弐話・悪夢

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みんなも何が起こったのかわからないようだ。 それもそのはず・・・・ 隼人の力を知ってるのは私だけだから・・・ 恋ちゃんが笑う。 「あははっ!すっごぉい☆」 「今のは・・・・すごいというより・・・ねっ?」 「それより、みんな準備しねぇと、もうあと20分だぜ?」 「「あっ!!」」 みんなは慌てる。 隼人は楽しそうだった・・・ 俊は隼人を睨んでいたが・・・ やがて5時になるとドアが勢いよく開く。 「準備はできているな!?出ろっ!」 みんな外へ出る。 男に黙ってついていく・・・ 「今日は外での作業だ!」 強い日差しが・・・ 私たちを容赦なく照らす。 「・・・・・ここは?」 かなり広い土地だ・・・ 雑草が生えていて・・・ 近くにはクワやカマなど農具がある。 「・・・・畑か?ここ?」 「そうだ。今日お前たちには畑を耕してもらう。雑草を全部取ること。昼までに終わらせること。いいな?」 全部・・・? こんなに・・・・広いのに・・・? あまりにも・・・・ 私たちは必死に雑草を抜く。 だけど、隼人だけ農具を見ていた。 「隼人?なんでそこなんか?」 「ん~と、クワと、熊の手と・・・」 「・・・・?」 「そんなもん、耕しながら抜いたほうが楽だろうがよ!ほら、雑草入れるかご!俺が耕すから耕したところから雑草取ってくれ!」 「・・・・え?」 「ほら!」 隼人が耕すと、雑草が次から次へと抜ける。 田中も涼も同じ行動をとった。 田中が隼人を見る。 「あんた・・・・・頭いいな・・・」 「おっ?そうかい?楽なほうがいいからよ!」 「・・・・・・・・そうだな・・・」 隼人の考えのおかげで・・・進みは速いが・・・ 暑い日差しが・・・私たちの体力を奪う・・・
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