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そんな雛樹空に対してクラスメイト達の反応と言えば、笑顔を向けて歓迎してくれている人が半分。
何の反応もしない無関心の人が半分といったところだろうか。
「じゃあ築野さんの席は……」
「ねぇセンセ」
雛樹空に次の指示をしようとした千登世と誰かの声が重なった。
その声に惹かれるように視線を移すと、声の主は縦に五人、横に五列並んだ机の一番廊下側。
前から三番目に、机の上に足を放り出し、手を頭の後ろに組むようにして、いた。
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