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雛樹空の瞳に迷いはなく、決意だけがその目に映っていた。 「絶対に、元に戻す」 雛樹空は自分に言い聞かせるように言った。 丁度同じタイミングで吹いた風は、雛樹空を応援しているようにも嘲笑っているようにもとれた。 茶色の髪をなびかせながら、雛樹空は真っ直ぐ校舎へと入っていった。 さあ、ここからが物語の始まり。
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