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「おはよーー」
雛樹空がいる一つ上の階から、飛び交う朝の挨拶の声が聞こえた。
その声を背に、雛樹空は職員室へと向かっていた。
はっきり言って雛樹空は職員室があまり好きではない。
かと言って大嫌いと言うわけでもなく、糸を張り巡らせて、動くなとでも言われているような、あのピンとした空気が嫌なのだ。
そんな空気になる時は大抵深刻な話をしている時なのだけれど、それでももう少しなんとかならないのかと雛樹空は思ってしまう。
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