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浩也と隆也
浩也は兄の隆也と二人でアパートに住んでいる。5年前…父親と母親は浩也と隆也‥それと借金を残して逃げてった。浩也と隆也が学校に言ってる間に逃げてった。
静まり返った部屋を別れの言葉をつげられた手紙を見ながら、二人は泣いていた。泣き叫んでいた。
あれから五年たった。浩也は中二。隆也は22歳、建築関係の仕事に就いてる。借金はまだあるがとりあえず安定していた。
ある日、隆也に電話があった。
「はい。わかりました。はい。失礼します。」
隆也はゆっくり受話器をおくと、真剣な表情で浩也に話しかけた、
「明日、この家にお客さんがくる。」
そう言うと、隆也はニコッと笑って頭をなでながら浩也に言った。
「さぁ、今日はもう寝ろ」浩也は頷き寝室に向かった。
次の日……
「浩也!!早く起きろ。顔洗って、歯磨け!!早くしないとお客さん来ちまうぞ!」
浩也は隆也に言われたことをし布団をたたみリビングに行った。
リビングに行くと隆也が朝飯を作ってた。
「浩也!ゴミほかしてきて!!」
隆也は鍋を混ぜながら浩也に命令した。
浩也はいやそうな顔しながらもゴミ袋を両手に持ち、外に出た。
ゴミ捨て場にゴミを叩きつけるように置き、家と向かった。
ふと前を見ると、浩也と同い年ぐらいの女の子が歩いていた。
なんだか浩也はその女の子の背中に懐かしいものを感じていた。
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