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「初めまして。隣の席だね」
こんな感じで彼女に声をかけてみた
「・・・・・・・・何?」
彼女は不機嫌そうな顔で僕を見る
「いや、だから・・・僕は古宮 劉って言うんだ。君は?」
「・・・・・筧 美菜」
彼女・・・筧 美菜はなんだか冷たく答えてくる
・・・僕、まだ挨拶だけだよね?なんか僕のことをウザそうに思ってない?
「えっと・・・どこ中出身?僕は南中だけど」
「・・・・・東中」
彼女の顔がよりいっそう不機嫌な表情になっている
「そうなんだ・・・えっと・・・」
会話が続かない。というより向こうは続けたく無いみたいだ
「何?」
彼女の目が僕を睨んでくる
「だからさ・・・何か怒ってる?」
「あんたには関係無いでしょ。つーか、用が無いなら話しかけないで。ウザい」
・・・落ち着け、落ち着くんだ僕・・・彼女はちょっと機嫌が悪いだけだ・・・きっとそうだ
「あの・・・・・」
「うるさい。黙れ。話しかけるな」
・・・・・さすがの僕もこれにはちょっとムカッてきたぞ・・・
「・・・あの、ちょっとくらい話そう・・・・っ!!」
ガシッ
僕は言ってる最中に彼女はいきなり立ち上がり僕の胸ぐらを掴んで彼女の顔まで持っていかれる
「話しかけるなって言ったよね?黙れって言ったよね?」
間近で見る彼女の顔は可愛いがそれ以上に怖かった
胸ぐらを掴まれたことでクラス中の視線が僕らに集まる
彼女は掴んでいた胸ぐらを乱暴に離して自分の席に座った
・・・・・普通に話してただけだよな?なんだこいつ・・・
これが僕らのファーストコンタクト・・・まさに最悪だな・・・
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