第0話~プロローグ~

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「ん・・・遅かったね?」 少し嫌味を混ぜた声で僕は言う 「だから、ごめんって!ちょっと寝坊しちゃってさ!」 微妙に息をきらせた彼女・・・筧 美菜(かけい みな)は謝る仕草をしながら言う 筧 美菜は僕とは対照的な人だ 身長153cmの小柄な体型だが・・・頭脳明晰、運動神経抜群、顔も可愛くて学年トップクラスだとか 「ちょっとって何時に起きたの?」 「え~と、10時半だけど?」 「それ、待ち合わせ時間じゃん・・・ちょっとじゃ無い気が・・・」 「・・・しつこいな~ごめんって言ったじゃん!」 ヤバい・・・睨んでる・・・怒らせたら命に関わる(いや、マジで) 「・・・わかったよ。しつこく言ってごめん」 「ほら、さっさと行きましょ!」 僕の謝罪の言葉なんか全く聞いてくれて無いようだ 「・・・ちなみにさ、どこ行くの?」 今回のデート・・・全く予定なんか立ててない。彼女から一方的に集合場所と時間だけ言われただけだったりする 「ん~決めて無いから、どっか店に入って決めましょ」 やっぱ考えてなかったのか・・・ まぁ、それもいつものことだしな・・・
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