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美菜は笑顔で怖いことをさらっと言う
これが本当のことだから余計怖いんだけど・・・
「そうだっ!欲しい物あったから買い物しましょ!」
ちょっと待て。しかも僕の意見を聞かずに決めるな
「その前に米沢って奴と映画に行った件についての話を・・・」
彼氏に内緒で他の男(しかもほぼ初対面の)と映画・・・これを見過ごす程僕はできた人間じゃないぞ
「うるさいな~、見たかったんだから良いでしょ!ほら、さっさと行くよ!!」
美菜は僕に片付けを押し付けて店の外へ行ってしまった・・・
「はぁ・・・・・」
そんな美菜の後ろ姿を見ながら本日二回目のため息をつく
本当に美菜は僕を彼氏だと思ってるのかな?
そんな考えまで浮かでいる
でも告白してきたのは向こうだしな・・・
「ほ~ら~!早く来いってんのよ!!」
店の外から美菜の声が聞こえる
これ以上怒らすといろんな意味でヤバいので僕は手早く片付けをすます
そして
「はぁ・・・・・」
本日三回目のため息と共にポケットの中のチケット二枚をごみ箱へと捨て、美菜の元へと歩いた
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