■学園内大会本選

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「シオン先輩はエンシェント・ウエポンを使えるのか!?」 石橋の上に五人は居て、レイナはリディアの治癒魔法を受けていた。 「ええ、彼だけじゃないでしょうか。私が知る限りは」 「学園に?」 「いえ、この国にです。研究者が、この学園に押しかけた日もありましたからね」 その時を思い出してなのか、アルスは重々しくため息を吐いていた。 一方、ラスターは歓喜していた。 ――すごい、やっぱり凄いんだ、あの人は! その目は輝き、一瞬でも見逃さないようにと、シオンを凝視している。 「でも……アルス」 リディアが表情を曇らせて言うと、アルスは頷いた。 「完全に本気ですね。皆さん、巻き込まれないように」 アルスも真剣な表情だった。 確かに、この場所からでも恐怖が感じ取れる。 現にリリスは震えている。 「でもなんで……、シオン先輩はあれを使えるんだ?」 「彼は、ルーン文字を解読できますから」 「ルーン文字?」 アルスは「はい」と言って、頷く。
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