■紛れる闇

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  その後、六人で祝勝会を兼ねて街へ出向くことになった。 商業都市バロルの特徴として、学園をでると、すぐに飲食店や服飾店等があるということだ。 一同がその道を歩いていると、 「やあ、さっきぶり」 ふと、横の方から声が聞こえた。 一同が振り向くと、そこにはカインとアミティエが平気そうな顔で立っていた。 「俺達も輪に入れて貰えないかな?」 「それは大歓迎! 皆で行った方が楽しいしな」 頷いたのは、意外にもシオンだった。 先ほどまで激昂していた男とは思えない。 二人の参加に、反対するものはいなかった。 「ところで、今はどこを目指してるんだ?」 呟くようにラスターが質問した。 一瞬、シオンの唇がニッと吊り上る。 「ふふふ、行ってからのお楽しみだ」 含みのある言い方に、ラスターとリリスは首を傾げた。 一方で、アルスは呆れるような目を向けていた。
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