■明かされる真実、指輪の誓い

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  「まぁ文献に、カインの話を聞くに、あまりに巨大すぎる威力に封印はされたんだけどな……」 「そんなのが誰かの手に渡ったら……」 「けど、それを動かすには《神の器》が必要だ。これについては全くわからないからな。向こうも打つ手なし、らしいぜ?」 そうだよな? という視線に、カインは頷いた。 一先ずは安心だが、それでも安心しきれない状況である。 「そして、戦争による陽動で、敵の精鋭部隊が《マナの塔》へ向かう」 「その精鋭部隊ってのは何人なの?」 「四人、デストロイ帝国四聖だ」 その言葉にラスターは安堵の息を漏らした。 「なんだ、四人なら大丈夫だろ」 「無理だよ」 隣にいたアミティエが、弱弱しい声で呟いた。 「ラスター。四聖は一人一人が古代魔装(エンシェントウエポン)を使えるんだ」 その言葉に、ラスターは驚いた。 簡単な計算でいけば、シオンを四人相手にするのだから。 なぜアミティエがそれを知っているのか。 そんな疑問よりも、ラスターは初めて危機感を覚えていた。 「だから、現状は絶望的なんだ。俺とアルスとカインは、マナの塔へ向かう予定だけどな」 「私もいくよ? これで四人でしょ」    
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