■明かされる真実、指輪の誓い

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  護衛として、俺はアルソート家に仕えることになった。 前から聞いてはいたが、やはりアルソート家は五大貴族の長の役割を務めていた。 自分の家より広く、優雅な生活に一時期は酔いそうにもなったほどだ。 レイナは剣術、魔法共に年相応の実力というのを遥かに凌駕していた。 その護衛は、たかが嗜んだ程度。 その日から、俺はひたすら努力をした。 朝は稽古に励み、昼は空き時間を縫ってレイナと仲を深め、夜は基本からの勉学を。 稽古のせいで、年不相応の筋肉と体格になった時期もあった。 貧血を起こしたり、腱鞘炎になったり、血反吐を吐きそうになったりもあった。 けれど、全ては彼女のために―― そうした努力が報われて、魔法はレイナに勝てなくとも、槍術を含めた接近戦においてはアルソート家1となった。 加えてルーン文字の解読。 若干15歳にしてルーン文字を解読し、使いこなせるようになったことは、王都を含めて大騒ぎになったほどだ。 これにはアルソート家も大騒ぎとなり、彼女――レイナの笑顔を見る回数も増えた。 そして、16歳の春。 アウル家の養子として、俺は送られることになった。 厄介払いでもなんでもない、ただ養子として送られるだけ。 このまま使用人を続ければ、才能がありながら様々な道を閉ざされることになる。 そういったアルソート家の気遣いだった。
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