■明かされる真実、指輪の誓い

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  「だから、あの日、大切なものを俺にくれたレイナちゃんには……、ってうぉ!? な、なに泣いてんだ?」 リリスは顔を手で隠しているのに、その隙間を通って涙が零れ落ちている。 リディアに至っては、嗚咽を止めることができずに、ぽろぽろと大粒の涙を流し続けている。 ラスターは机に突っ伏していた。時々、肩がしゃくりをあげている。 「だって゛……悲しいじゃん……。でゆーか、どうして゛二人は泣かないんだ……」 「鼻水をふけ。鼻水を」 バッと顔をあげたラスターに、シオンが嫌そうな表情を見せる。 ラスターの言う二人とは、アミティエとカインのことだ。 「私とカインは知ってたからね」 「私は知ってたけど……また涙がでちゃったよ……。はぅぅ……」 まさにダム決壊。 リリスは一言も喋らない。 そんな、しんみりとした雰囲気を変えるべく、カインが質問をした。 「ところで、何でシオン先輩の髪型と瞳の色は、レイナ先輩と一緒なんですか?」 「染めたんだ。レイナちゃんとペアにしようと思ってな」 満足そうに誇っているけれど、すこし気持ち悪い。 ラスターも続けた。 「そいや、なんで“ちゃん”付けに変わったんだ?」 「だって、あの後『付き合ってくれるわね』って言われたんだぜ! やっぱ二人だけの呼び名が欲しくてさ……」 その言葉に、リリスを除く四人が固まった。 四人は円陣を組むようにして集まり、小さい声で話している。 (シオン先輩、付き合うの意味を間違えてるよな) (はぅ。確かに) (でも幸せそうだよね。んー、青春だよ!) (まぁ言わぬが花ってね)  
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