■明かされる真実、指輪の誓い

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  「と、話を戻す。だからお前らは……」 「そんな理由で、私を出し抜こうとしたのね」 がちゃりとドアノブの音が聞こえて、ドアが開いた。 そのドアは――アミティエの部屋。 開いたドアの前には、レイナと、申し訳なさそうにしているアルスが立っていた。 「すいません。酔った勢いで話してしまいました。シオンがレイナさんを遠ざけるようにいったことと、今回の件」 そう言って、おどけてみせたアルスの顔はうっすらと紅潮している。 少し怒っているように見えるレイナは、シオンの前で仁王立ちしていた。 「シオン。私は貴方も心配なの。だからついてくわ」 有無をいわさぬ表情。 その目には、決して引かないという意思が宿っているようだ。 「……今回は、命の保証がない。だから連れていけないよ」 「なら、貴方が私を守ってくれればいいのよ」 強気な態度で淡々と告げる。 端から見ていたカインは「あれは駄目かな」と呟いていた。 「……じゃあ命令よ。私を連れていきなさい」 挙句、そう強く言い放った。 うぐっと引き下がったシオンは、数瞬の間を置いて、肩を落とした。わかった、と。 「シオン先輩って、レイナ先輩のお願いだけは聞くもんね」 「はう。しかも命令だもん。連れていかない訳にはいかないよね」 後ろからの増援に、シオンは一人うな垂れている。 いや、リリスは泣き続けてうな垂れているが。 「わかった。でも……無茶はしないで欲しい」 「ええ、わかったわ」 シオンは断れるはずもなく、弱々しい声で言った。 それを聞いて、レイナも満足そうだ。
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