■明かされる真実、指輪の誓い

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  閑話休題を向かえ、話は戻った。 リリスは兎のように目が赤い。     「ここで重要なのは、防衛組と残留組だ。防衛組はマナの塔へ。残留組は王都に残るんだ」 「王都は大丈夫じゃないのか? 兵数なら勝ってるし」 ラスターの言葉に、シオンは首を横に振った。 「おそらく四聖の一人がいく。そしてデストロイ帝国の兵器殲滅に、王都の実力者達だけでは手が回らないはずだ」 「でも、俺らより騎士のほうが頼りに……」 「カインから、相手の四聖の能力は聞いた。……おそらく騎士のように正々堂々としたのは向かないかもしれない」 デストロイ帝国は魔法兵器と言った、機械に頼る国だ。 機械には心が無いため、兵士と比べ躊躇や容赦が無い。 シオンのいう手が回らないというのは、案外現実的な話だ。 「計画としては、俺とレイナちゃんとカインとラスターはマナの塔へ行く」 「確かに、魔法主体の私達は残留組に回るべきだね。王都の防壁からバンバン打てるし」 「はう。こっちは任せてよ!」 「が、がんばり……ひっぐ……ます……ぅ」 「がんばりまーす♪」 女子三人の気合い(?)に、アルスの猫なで声が重ねられていた。 げんなりと頬を引きつらせたシオンは、気分を一新させ、強い語調で告げた。 「じゃあこれで決定するな。詳しい作戦内容は、お前らが王都に来てから話すよ」 「王都? いつだ?」 「夏期休暇を利用するんだ。旅行券あるだろ?」 なるほど、と質問をしたラスターは納得した。 「じゃ、これでおしまい。俺らは明日からいないけど、いつも通りの学園生活を楽しめよ」 「お元気で」 そう言って、一行は解散した。 次の日の翌朝、学園生徒に見守られて、三年と四年の男子生徒は旅立っていった。 まるで遠足に行くような気分で、満面の笑顔を作るシオンと、鞄いっぱいに本を詰めていたアルスに心配など不要と感じるのはなぜだろうか――
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