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その時、一人行く気満々のアミティエが、思い出すように呟いた。
「そいえばアルソート家は五大貴族の筆頭だったよね」
「はう、そうだよそうだよ。そんな人と友達な私達も、ある意味凄いよね」
この国の五大貴族というのは、王族に親しい間柄だったり、多大な功績を残したり、王族を救ったりと、そういった事情で成り上がる。
そしてアルソート家は、その全てを成し遂げているのだ。
しかし、当の本人であるレイナは、二人の会話に、あまり嬉しくなさそうに苦笑している。
そして話を流すように続けた。
「家柄は余り気にしないでほしいわね。それで、私の家に来ますか?」
ぜひ、いらしてください。
そんなオーラを漂わすレイナに、カインは頷いた。
「じゃあ、お邪魔しようか」
そして、カインの一言に、ラスターは待ってましたと言わんばかりに笑顔を向けた。
「俺も賛成!」
その後、ラスターに続いてリディアが、アミティエが、そしてリリスが賛成した。
その回答に、レイナも満足そうに微笑んでいる。
「では、早速向かいましょうか」
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