■授業とパートナー

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  「――じゃあ最後に私の自己紹介かな。私はアミティエ・クラン。リリスちゃんのパートナーです。よろしくね、ラスター君」 カインの隣にいる少女――アミティエは柔らかく微笑んだ。 アミティエは、背中まである金色の長いウェーブのかかった髪に、幼さを感じさせる柔らかな輪郭をもつ女性だ。 しかし、リリスよりも背は高い。 「さて、これからはこの四人で活動するからね。皆仲良くしよー」 「「そうなんですか?」」 「あ、相変わらずハモるねぇ……まぁ不服はないよね?」 カインの言葉に不服はなかった。   むしろ、リリスやラスターにとっては嬉しい出来事かもしれない。 「まずは君たちの実力が見たいんだけど、ここで暴れるわけにはいかないからね。場所を移動するよ、アミティエ」 カインはアミティエに目配せをし、アミティエもそれにウィンクで答えた。 一方、ラスターとリリスは不思議そうにしている。 するとアミティエは長剣を抜き、剣を地面に突き刺した。 そのまわりに白い魔方陣が浮かび上がる。 「さぁ移動するよ。――無光なる虚空の扉、楔を持ちて開放せよ」 祈るように柔らかな詠唱。 アミティエが詠唱すると、ラスター達を囲むように魔方陣が光を放つ。 そして光が爆ぜた瞬間、それが収まった時にはラスター達の姿がなかった。 挿し絵:依菜子様image=233580064.jpg
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