■授業とパートナー

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  「……ほんとにいいんですね」 「どうぞどうぞ」 あくびをしながら笑うカインに、ラスターの闘争心が燻(くすぶ)られた。 心の中の火種が、ぼぅっと燃え上がる。 「後輩に負けても……泣かないでくださいねッ!!」 ラスターは多少の皮肉を込めた発言をした後、間合いを詰めるべく走った。 その速さは、アミティエが驚くほどに早かった。 瞬時に懐に入ったラスターは、双剣を後ろに引いた。 そして溜めの状態から、連続した突きを繰り出す。 双剣を最大限に使用した剣戟は、まさに数打てば当たる。   しかし、カインの大剣に全て防がれていた。 「右はいいけど、左の剣の扱いが不十分かな」 その瞬間、ラスターの腹に鈍痛が走った。   ――え?    何かに突き飛ばされたように、地面を転がる。 見れば、カインはラスターの腹部に蹴りを放っていた。 ラスターは悔しそうに奥歯を噛み締めると、すぐに立ち上がった。 バックステップを踏んで、間合いを開ける。 だが、カインはそれを追わない。 「……ッ!」 「終わり?」 カインは微笑を崩していなかった。 それどころか汗一つかいていない。
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