■授業とパートナー

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  「清浄たる炎。汝が力を我に宿せ――バースト!」 ラスターの周りに真紅の魔方陣が現れて、赤い光が包みこんだ。 同時に魔方陣がスーッと消えていく。   だが、ラスターの青い髪が、ほんの少し赤い光を帯びている。 「体内の温度を高めて熱を……エネルギーを生み出し、体内の筋肉組織を活性化させました」 「……なるほど。強化魔法か」 「いきます!」 全身の筋肉が唸る。   爆発的なスピードを生み出して、ラスターは一瞬で間合いを詰め込んだ。 そして、二人は同時に剣を振るた。  一合、二合と。 威力、振り、速度、全てが互角の勝負を繰り広げていた。 何度も繰り広げられる剣と剣のぶつかり合い。 しかし、ラスターは自分が不利なことに気が付いた。 双剣の速さが、大剣の速さと同じということに。 横薙ぎにくる大剣を避けて、ラスターはさらに懐へ飛び込んだ。 「よし!」 活性化した状態の身体能力を使って、流れるように素早い剣撃を振るう。 無数に突き、剣を横薙ぎに払い、力を込めて振り下ろす。 双剣を使った素早い剣戟。 最後の攻撃を加えようとした――瞬間。 チクリ、と鋭利なものが喉元に食い込む感触が伝わった。   ――気づかぬ内に、カインの大剣が捉えている。 「……良い実力だ」 カインが喉元に突きつけていた剣を引き戻した。   あのまま進めば喉を貫いていた? ラスターに恐怖という感情が沸きあがったのか、冷や汗が額を湿らせていた。
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