■特訓

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  「まぁ今日は休息をとろう。明日は朝から練習だ」 「そうだねー」 「はい……」 「了解です……」 カインの号令に三人は頷き、それぞれが「お休み」と言って個室に戻った。 まだ調度品はないけれど、二人の部屋にベッドだけは用意されていた。 ――深夜の3時頃。 月は雲に覆われて、街灯の光だけが街を灯している。 そんな中、ラスターの部屋のドアが開く音がして、重なるように足音がした。 再び足音が聞こえたと思えば、すぐに止まった。 そこはラスターの寝台の前だ。 寝台の前に立つその人物は、カインに違いなかった。。 赤と緑のオッドアイは、右目の赤い目だけが妖しく光っている。――まるで血を吸ったように。 その目は、血に酔ったような気分にさせるほどだ。 「君なら、使いこなせるだろうね……」 そう言うと、カインはその場から立ち去った。 翌日、妖しく光っていた赤い瞳は、いつものような鮮やかな赤に戻っていた。
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