■特訓

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  意識が、朦朧と、している。 ラスターはボーっと瞼を開いた。 段々と色素が鮮明に映し出され、先程までのことを思い出す。 すぐに立ち上がろうと体を動した瞬間、体の激痛に呻いた。 しかし、その体を見ると治療が施されている。 「大丈夫かな?」 声の聞こえた方向を見ると、そこにはカインが居た。 張り裂けそうな緊張感が解けて、大きな安心感がラスターを包んだ。 その後ろにはギガンティスが仰向けに倒れていて、鮮血の絨毯を敷いている。 周囲に、焼け焦げた跡や抉られた土の跡が残っている。 ラスターは固唾を呑んだ。 それでも目の前で微笑んでいたカインを見ると、ラスターは不思議と安心していた。 「カイン! よかった……」 ラスターは安堵して、周りを見渡す。 しかし、いるはずの二人がいない事にも気付いた。 「あれ……、リリスとアミティエさんは?」 「別行動してるよ」 「そっか…、俺のせいで。ごめん」 「いや、むしろ好都合かな」 相変わらず、笑みを崩さない。 ラスターはその発言を不思議に感じて小首を傾げた。
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