■特訓

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  アミティエとリリスは、森の入り口に近い場所で、話をしていた。 「ラスター…大丈夫かな…」 「大丈夫だって!カインも行ったしね」 『ちっ違う! 寝てた訳じゃ…ぁぁあああ』   森の奥のどこからか、言葉にならない叫び声が聞こえた。 その声に驚き、鳥達は慌てて羽ばたいている。 「大丈夫でしたね」 「でしょー。さぁこれで安心して特訓ができるよ」 アミティエが暗い話から解放されたのが嬉しかったらしい。 元々前向き思考であり、カインを信用しているアミティエにとっては、心配すらしていなかったのだろう。 リリスも心配事から解放されたため、笑顔で頷いた。 「じゃあ、早速特訓しよう!」 「はい!」 「目標はラスターね。カインに負けたくないし!」 「が、頑張ります!」 「それに優勝商品ほしいし!」 「優勝商品ですか?」 すぐにリリスが聞き返した。 教師から、そんな話は出ていないはずだ。 「そう! なんと王都セレスティアの旅行券!」 「わぁ! みんなで行けるんですね」 「そう! そのためにもがんばるよ!」 「はい!」   叫び声から離れた場所、二人は意気投合をしていた。 意外にも二人の波長は合っているようだ。  
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