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「あっ! で、でも私……魔法は得意だけど戦闘は……苦手なんです」
「そうだね。だから、リリスは銃を有効に使うべきかな」
「有効にですか?」
「そう。例えば、銃弾を拡散作用にして、乱戦対策とか」
「……んーっと……じゃあ、こんなのはどうですか?」
リリスは何かを閃いたようで、それを詳しくアミティエに話した。
それを聞いて、アミティエは悩む素振りを見せて、うんうんと頷く。
そして、
「うん! 面白そう! 私はそれ、いいと思うよ」
「よかったです! じゃあ早速……」
「あ、その前に……」
その時、アミティエがリリスを掴んだ。
作業に入ろうとしたリリスは、その手を止めた。
「まずは、これを覚えてもらいたいの」
アミティエの手には、何やら分厚い本が握られている。
それを受け取ると、題名を見てリリスは驚いた。
「これって……」
「おさがりなんだけどね。リリスにとって、有効なんじゃないかな?」
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