■学園内大会予選

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「以上で、開会式を終了します。  現在、予選の対戦表を公開しました。  電光掲示板にてご確認ください」 開会式が終わると、その場に人々が入り乱れた。 一部は電光掲示板を確認しに行き、また一部は友人と会話をしている。 ラスターは後者で、予め指定された集合場所に向かった。 すると、そこには既にリリスがいた。 「カインとアミティエ先輩は?」 「まだ来てないよ。先に掲示板を見に行ったのかもしれないね」 リリスがそう言うと、ラスターは納得したように頷いた。 そして、視線をその電光掲示板に向けた。 かなり遠いけれど、田舎育ちで視力が高いせいだろうか。   それが容易に見れてしまったラスターは、田舎者という考えに少しばかり気分を落とした。 「私はCブロックだったの」 「えーっと、俺は……Dか! 危ない危ない……」 「アミティエはLに、俺はGか」 二人が横を見ると、いつの間にかカインとアミティエが立っていた。 最初の頃を思い出して、ラスターは「なんかデジャヴ」と呟いていた。 「二人が離れてて良かったよね」 アミティエがそう言うと、二人も頷いた。 その横でカインは電光掲示板を見て、安堵の溜め息を漏らしている。 「リリスは特に注意するのは居ないな。ラスターは……、まぁ大丈夫かな、じゃあ俺とアミティエは観客席に居るからね」 「ああ。誰であろうと、勝つ!」 「特訓の成果、見せてあげなよ」 「はい!」 二人の言葉を胸に刻み、ラスターとリリスは選手待機室へと移動した。
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