■学園内大会本選前

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「もし良かったら、一緒にこないかい?」 目の前の青年は、爽やかな笑顔を見せた。 ――美しい……ハッ! 我に返ったラスターは、慌てて答えを返した。 「えっと……、俺ら一年ですから…役に」 役に立たない。 そう言うつもりだったが、唇が閉じられた。 立てられた人差し指が、ラスターの唇をふさいでいる。 「年齢は関係ないよ。俺が君らを選んだんだ。さぁ、どうする?」 ドキッとするような笑顔だ。 ラスターはリリスとアイコンタクトをとり、互いに頷いた。 「あの……よ、よろしくお願いします!」 「よろしくお願い、します……! 「そうか! ありがとう。こちらこそ、よろしく」 そう言った青年は手を差し出して、ラスターとリリスと握手をした。 紳士的な態度も美しく、ラスターも嫉妬すらできなかった。 「さ、もう四人揃っているんだ」 青年が「ついてきて」と言って歩きだすと、ラスターとリリスもその後を追った。
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