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レイナが下がると、彼女の隣に居た人物が前に出てきた。
中世的な顔立ちの、優しそうな青年だ。
「私は四年生のアルス・サラノイトです。よろしくお願いしますね」
アルスと名乗った男性は、襟足が長めの黒髪に、同色の瞳が特徴的な長身の男性だった。
優しそうなオーラが漂っている。
そして、今度はアルスの背中から、一人の女子――少女が飛び出した。
「最後に、四年のリディア・クロックです! よろしくねぇ」
リディアは、桜色の髪の毛が肩にかかる程度まで伸びている。
それより特徴的なのは、その体格だ。
年上とは思えないほど小さく、むしろ小さい子にしか見えないほどである。
くりくりとした目を輝かせて、ほんわかに笑っている。
そうして自己紹介を終えると、シオンが走ってきた。
「レイナちゃん! 登録済ませといたよ!」
「はい、ありがとう」
レイナのお礼に、シオンは盛大に喜んでいた。
対するレイナは、軽くあしらっている。
(黙っていればかっこいいのに……)
「……ん? どうした、ラスター」
「あ、いやっ、なんでも……ないです」
「……? ……なるほど!」
シオンは何をわかったのか、声をあげた。
ギクリと、ラスターは震えたのだが――
絵師:†カイム†様![image=225992273.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/225992273.jpg?width=800&format=jpg)
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