■学園内大会本選

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着地したラスターとシオンは、二人の側によって安堵の息を漏らした。 間に合ったな、と。 リリスに声をかけるラスターの隣で、シオンはリディアの体を起こした。 「大丈夫か? リディア」 「うん。ありがとう……」 「残りは一人か」 シオンは、建物の上に居るエイテルを注視している。 呆れたように笑うエイテルを。 「やれやれ、ね」 そう言ってエイテルは建物から飛び降り、着地の寸前に風魔法を放って衝撃を抑える。 ふわりとスカートを揺らして、エイテルは四人の前に立った。 「シオンさん、一対一をしません?」 「……ああ、構わないよ。女性を傷つけるのは心許ないけどね」 「では、お願いしますね♪」 「こちらこそ」 ――氷塊を砕いたのは、俺もなのに……! まるで自分なんて眼中にないといったエイテルの態度に、ラスターは拳を震わせていた。
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