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「自分で約束しといて行かないのは、駄目だよな……」
私は自分の目を疑った。
――いた。三人も。
「ふぅー……」
いや、もちろんサイトの人達じゃないかもしれない、だけど………、
「そうかもしれない」
わずかな期待を胸に、雄斗はやや小走りで三人に近付く。
「あ、あの……」
私は顔を真っ赤にしながら言葉を発する。
「ぇと……あの、」
すると、一人の男性が、
「タユ……さん?」
と声をかけてきた。
「は、はい!……あ、あの……」
その人は、
「あぁ、ゴメン。名前言ってなかったよね」
と言った。
私は首を横に振り、
「アバター名だけでいいです。元々は会うの禁止だから……」
と言った。
男性は納得したように頷き、
「初めまして、月神光です」
と名乗った。
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