【第一部】

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「自分で約束しといて行かないのは、駄目だよな……」 私は自分の目を疑った。 ――いた。三人も。 「ふぅー……」 いや、もちろんサイトの人達じゃないかもしれない、だけど………、 「そうかもしれない」 わずかな期待を胸に、雄斗はやや小走りで三人に近付く。 「あ、あの……」 私は顔を真っ赤にしながら言葉を発する。 「ぇと……あの、」 すると、一人の男性が、 「タユ……さん?」 と声をかけてきた。 「は、はい!……あ、あの……」 その人は、 「あぁ、ゴメン。名前言ってなかったよね」 と言った。 私は首を横に振り、 「アバター名だけでいいです。元々は会うの禁止だから……」 と言った。 男性は納得したように頷き、 「初めまして、月神光です」 と名乗った。
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