322人が本棚に入れています
本棚に追加
『月神光』と名乗った男性は、他の二人を手招きした。
どうやら先にあいさつなどは、したようだ。
「……出来たら、本名はさけたいな、と思ってたんだ」
と、一番体の大きい人が言った。
「初めまして。…タイピンです」
タイピンと名乗った、男性は私に右手を差し出す。
私も自分の右手を出し、握手した。
「……よろしくです」
もう一人の、少し私より背の低い男の子が雄斗の前に来て、
「GENKIって言います。よろしく!」
と言い、同じく握手をした。
「あらためて、皆さん来てくれてありがとうございます。……タユです。よろしくお願いします」
私は、そう言い終わると泣きだした。
「どうしたの?!大丈夫?!」
三人が心配そうに、私へ声をかける。
私は、
「大丈夫ですよ。……ただ、皆さんが来てくれるなんて思ってなかったんで……嬉しくて……嬉しくて………」
私はしばらく、その場で泣いていた。
最初のコメントを投稿しよう!