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時々だが、起きたら自分が誰か分からないことがある。
何もかもが分からなくて、しばらくは『ぼーっ』っとしてて……。
さっきは、そんな感じだったのかもしれない。
私はそう思うことにした。
「あった………」
私は携帯からインターネットへと、アクセスしたのだ。
そして、サイトにつくとすぐに、顔も本名も知らない友達に連絡した。
「……たのむっ!!………誰かっ!………」
私は携帯を握り締め、祈るように、
「誰か………誰か……」
と、泣きながら呟いた。
携帯が鳴る。
――――バッ
私は顔を上げた。
携帯には、メールの知らせが来ていた。
「っ……」
目から、大粒の涙が床に落ちた。
「はっ……あっぐっ…」
私は涙を拭い、携帯の画面を見た。
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