【第一部】

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「はぁ……」 急に行くのが嫌になってきた。 「皆さん……いてくれるかな……」 不安を振り払うように、 私は周りを見た。 ……地下鉄に乗っているサラリーマン、学生……いつもと変わらない光景なんだろうな……。 オタクや腐女子と呼ばれる人達がいなくなっても、社会的には変わらないのだろう。 いや……見ないだけで、玩具会社やゲーム会社は大変困っているだろう。 けど、子供まで変わるなんて思いもしなかった。 これは政府も驚いただろうな。 私は携帯をしっかりと握り締めながら、『アニメが無くなった日』を思い返していた。
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