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高校一年生 入学して、 隣の席に座った貴方。 貴方のお母さんが、 私のお母さんにボールペンを借りた。 授業中、 何をしているのか 分からなくて、 キョロキョロする貴方と 目があった。 私は 少し笑って目を そらした。 体育の時間、 バレーのトスの試験で、 貴方とペアになった。 何回も何回も繋いで、 変な格好になっても繋いだ。 周りからは、 歓声と笑い声が聞こえた。 授業中、 貴方は椅子の二本立ちして 倒れた。 教室は、大爆笑。 私は笑わなかった。 何故ならば、貴方が嫌いだったから。 でも、バレーをしている 貴方は、とても とても、カッコ良くて。 いつの間にか、 貴方を目で追っていた。 気になっていた。 でも私は、 何も出来なかった。 今思えば、 運命の赤い糸で 結ばれていたのかもしれない。 でも、その運命を 私は壊した。 台無しにした。       
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