ﾃｨﾗﾐｽ

ｺﾝﾋﾞﾆにて

眩しさを感じ、ゆっくりと目を開ける。
朝を知らせる雀の鳴き声が聞こえ、ｶｰﾃﾝから覗く一筋の光が見えた。

『ぅ…むぅ…？』

窓から目線を戻すと、見慣れた天井。
そこは紛れもなく自分の家の寝室で、何時ものように自分が布団に寝ている。
しかし、何か違和感がある。
身体に纏わりつく自分以外の体温。
それは昨日ｺﾝﾋﾞﾆで出会った最上であった。

『ぇ？な…なんで最上君？』

すやすやと規則正しい寝息を立て、最上は喜一をぎゅっと抱きしめながら寝ていた。
喜一はまだ覚醒しきっていない頭で今の状況を考える。

昨日は…
ｺﾝﾋﾞﾆで最上君に会って、話があるからって部屋に招いて、それから…

あれ？