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よく見ると、布団の中にいる私と最上君は何も纏ってはいない。
布団の周りを見回すと、脱ぎ散らかした服とくしゃくしゃになったティッシュペーパーが静かに転がっていた。
それはまさしく情事後の部屋。
『ええ!?』
思わず声を張り上げてしまった。
すると隣に寝ていた最上君が驚きながら飛び起きた。
『うぇ!?…どっどうしました先生!?』
がばりと上半身を起こし、喜一の顔を凝視する最上。
その顔はいかにも寝起きだが、未だに喜一の腰を離してくれず最上は一人あたふたしている。
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