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『先生?顔すごい真っ赤ですよー』
わざとらしく最上はからかうと、唖然としている喜一の顎を掴み引き寄せてキスをした。
互いの唇が触れるだけのキス。
粘着質な音は直ぐに止み、最上は喜一の唇から離れるが、目は喜一から離れようとはしない。
『先生…俺…』
すっ、と最上の顔つきが変わる。
しかし喜一が最上の発しようとした口に手を重ねるので、最上は驚いた。
『も…最上君…いま何時?』
最上よりも一回り小さい身体を精一杯に伸ばす喜一。
その姿は最上には可愛くてたまらないらしい。
自動的に上を見上げる形となるので、喜一は上目遣いで最上を見ているのだ。
(うっ…か、可愛い//)
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