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最上はその喜一の姿に心臓が高鳴るが、すぐに平常心を取り戻し自分の口に重なる手を優しく掴む。
『今ですか?えーっと…9時過ぎてますね』
布団の横に置いてあった携帯に手を伸ばし、ディスプレイを覗くと9時をとっくに過ぎていた。
『先生、完全に遅刻ですね。どうします?今日は休みます?』
喜一の腰から手を離し、布団から出る最上は喜一を抱き上げた。
『ちょっ!?最上くん!!何してっ…』
女のように姫抱きをされた喜一は抵抗する。
『先生、立てないでしょ?大人しくしてて下さい』
立てないのは喜一にも分かっていた。
昨日あんなにも激しくされたのだから足腰立たないのは当たり前だろう。
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