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喜一はもう40手前のオッサン。
最上がどんなに優しくしようとも、喜一にとって辛いものなのだろう。
『…立てなくしたのは君のせいじゃないですか…』
最上に聞こえないように喜一は文句を言ってやるが、悶々と楽しそうな最上には対して効果はないようだ。
『それじゃあ先生、風呂場かりますね』
最上が連れてきたのは風呂場。
冷たいタイルに喜一を優しく下ろし、シャワーノズルに手をかける最上だが、自身の鍛え抜かれた身体は喜一の痩せ細った身体に密着させて離さない。
『あ、あの…自分でやりますから…』
『俺が汚したので、俺が洗いますよ』
密着した身体から離れようとする喜一の言葉を遮る最上。
『じゃあ…お願いします』
最上は喜一の言葉に驚き、風呂場のタイルに喜一を押し倒した。
『あ…洗っていいんですか?』
自身の手が汗に濡れていくのが分かる最上。
(先生がそんな事を行ってくれるとは予想外だ)
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