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そうこうしていると学校についた。
「人少ないな。」
「ヴァ~カ。今日の登校時間いつもより遅いじゃん。」
そうだった。担任が終礼のときにそんなことを言ってたな。
「そういえば、今年誰が答辞を読むんだろ?やっぱり睦斗かな?」
「俺じゃないだろ?どうせ弁論大会で優勝した奴だろう?」
この学校では、事前に卒業式の答辞を読む人間を決めない。
そして、式のときに名前を呼ばれた奴がアドリブで真っ白な紙を手に読むのだ。
これが我が校の最大の特徴と言っても良い。
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