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「ありがとうございます、人に知られまいと隠してきましたが、人だけが千寿子の友達になるわけではないのですね。生をうけたもの、心がつながっていれば、心は交換できるんですね」
『はい、やっと気付いてくれましたね』
と、一靖さんは、帰りかけていた。悠陽は追い掛け、門まで送りながら、
「くーん、くんくん、くぅーん」と、素敵な出会いありがとう、またきてねと鳴いていた。
*
*
この夢を見たとき、生を授けられたものに、垣根はない、その生には何かの価値や意味があって生まれてきてるのだから、
決して、粗末な扱いをしてはならぬこと。
*
いずれの物象も、悠陽のまわりのできごとに感謝し、奉仕できる心を持ち続けたいと、思う。
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