第01話。屈辱の幽閉皇子

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 やはり、この宰相の危惧が現実になったのは、私への贈り物を一通り受け取り、乾杯が終わって、 きれいな御婦人たちの踊りが終わり、楽曲が鳴り止んだ時のことであった。  私が眠くなり、裏の部屋に引き籠もって直後のことだった。  門兵が駆け込んできて 『一大事です。し・しゅ・襲撃で・・・』と、いい終わらぬうちに、 「ぎゃああ」という悲鳴とともに 『☆※◎◆■』わけのわからぬ言語が聞こえ、あっという間に、宴が血の海に変わってしまってた。  その異国の民は、 『妃を生け捕りにしろ』といっていたらしく、 生け捕りにされた妃。私の母であるが、妃いわく 『皇子とともになら、どこでも、行きます、皇子はどこぉ?』と、くびに刃物をあてながら抵抗したという。  敵兵の隊長は、これを了承し、手厚くもてなしながら、この洞穴まで連れてきたのだ。 ━━━━━…★ この妃が、いまの、悠陽の妻なのである。 私のソウルメイトのひとりなんです。 《幽閉の皇子・完》
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