12月18日(木)

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「まぁまぁまぁ よくある事じゃん 気にしないの」 いつもの岬の態度ではない。 雪乃は 岬にバカにされると思っていた。 「よくある事じゃないもん。 めちゃくちゃ 恥ずかしいもん」 雪乃はまた ホッペを膨らませた。 すると 岬が急に立ち上がり。 「桜木 人生長いから いい出会いもあるさ」 飯島先生の物真似をしながら ツン と 雪乃の膨らんだホッペをつつき 拍手をしながら笑った。 「ブッ」 つつかれた雪乃は息を吐き出し 仕方なく 泣き笑い。 やはり 岬がそんなフォローしてくれるはずない。 「岬~ バカにするなら 彼氏の愚痴聞いてあげないよ!」 「え~ わかりました お代官さま~ 勘弁すてくだせ~」 岬は拍手して笑っていた手を合わせ ペコペコ。 雪乃もいつも岬に負けているだけではない。 岬の弱い所も 心得ている。 「それより 雪乃 次は理科室だよ」 あっさり 岬の切り替えの早いのも 雪乃は心得ている。 「は~い」 やはり 主導権は岬に握られていた。 素直に理科の用意をする雪乃。 そして 席をたちまた 窓に目を… いまにも降り出しそうな雲の手前で へのへのもへじ が笑っていた。
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