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瞬く間に 後ろから聞こえてきた 騒がしい声は 雪乃の横を通り 目の前を走る。
その騒がしい声の主は 竹内岬
雪乃と幼稚園時代からの幼なじみだ。
元気一杯といった女の子だ。
さすがのマイペースの雪乃でも 岬の元気一杯にはかなわない。
「あ…まっまってよ~岬~」
雪乃は岬の後を追って走り始める。
幼稚園時代から 二人の間ではよく見かける光景だった。
6:55
二人は校門をくぐり校舎の裏手にある体育館に滑り込む。
「間に合った~」
雪乃は安堵の表情を浮かべ 体操着にきがえる。
きがえるといっても すでにブレザーの下に着込んであるので 脱ぐだけで完了。
すでに岬は シューズも履きおえ シュート練習をしていた。
やはりマイペースの雪乃 元気一杯の岬にはかなわない
そんな表情を浮かべ雪乃も 岬の隣でシュート練習をはじめた。
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